秘境 @ダデルドゥラ
今日の昼、カトマンズに帰ってきました。この10日間のことを少しずつアップしていきます。
2017/10/10
10/10からネパールの極西ダデルドゥラへ。
カトマンズからダデルドゥラまで、バスでは24時間かかるらしい…
今回はカトマンズからダンガリまで飛行機で飛ぶ。そこから、車で約4時間、山という山を越える。
12:50に飛ぶはずの飛行機が遅れて、14:00発。ダデルドゥラでお世話になるお家に着いたのが22:00頃。遠かったーーー!でも、昔よりはだいぶ近く感じるみたい。
その間に見えた景色!最高!
タライと呼ばれるこの地域も稲刈りシーズン。
古き良き時代の日本がここにはありました。
みんなで稲を刈り、井戸水を組み上げ、牛を使い…みんなが生活するために働いている。
ここダデルドゥラは、ともに旅する友だちが14年前まで働いていた村。今回の旅のメイン!!今まで3回ネパールには来たことがあるけれど、ここは時間がないと来れなかった場所。
到着した日は遅かったので、ごはんをいただき就寝。
次の日からは、友だちの知人に会う日が続きました!ちょっと歩くと、「ディディ!」「ミス!」と声がかかる。
そして、チヤ(お茶)とダルバートをいただく毎日。
ここネパールでは、チヤだけで、お客さまを帰すわけには行かないようで、とにかくごはんが出てくる。しかも、すごい量!!友だち曰く、1杯ではなく、おかわりしてほしいようだけど、お腹がかなりいっぱい…残さないように食べるのが精一杯。さらに「ここに泊まりなよ!」と。ありがたいことですね。
泊まるところ、食費がいっさいかからない。お金を使うのは移動だけ。14年前に友だちが築いた人間関係を横で見ながら、ありがたく行動をともにさせていただく。
私たちが泊まらせてもらっている部屋の横に学生が寝泊まりしている。
この子どもたちは、朝学校といって6時ぐらいから学校が始まり、昼前には帰ってくる。初日は気づかなかったけど、2日目は朝5:30頃に出かけていく音がした。
村の移動手段はジープ。
タクシーみたいな乗り物かな。ただ、乗せてもらう場所は荷台。人が多いと荷台につかまって乗っている人がいる。5kmぐらいの距離だと1人10ルピー、約10円ぐらい。
ここでの贅沢は、朝と夕方の時間。北の空、正確には北にある山、さらに向こうにあるヒマラヤ山脈を見る時間。
朝は青いヒマラヤ、夕方は赤から青に変わるヒマラヤ。
どんなけ見ていてもあきない景色。
最終日、ともに旅する友だちが働いていた学校を見にいく。
今も使われているらしいが、今はティハールというお祭りのためお休み。子どもたちの姿、見たかったな〜。
おまけ↓
ずっとほしかった大王松のまつぼっくり!日本に持って帰りたーい!
ゆーっくりと流れる時間を堪能した。
ともに旅する友だちから、ネパールのカースト制についてたくさん聞いていた。「差別」と一言では表せないものがある。生活から、仕事、何から何までこのカースト制に基づいて、成り立っている。
2週間過ごす中で、カーストを感じたことはなかった。ただそれは見えない、知らないだけで、祭祀を司る人、服を作っている、靴を直す人、肉を切っている人などなど町の至る所でカースト制は根付いていた。
ちなみに私も靴を直してもらいました。
半年、ともに旅している靴ともう少し一緒に旅をします。
位は、顔や鼻の形でもなんとなくわかるらしい。
私が、見たカースト制は、ダデルドゥラで結婚の話をしている時だった。ある会話の中で「位が違うから結婚はダメ」という言葉が聞かれた。これを聞いた時にあぁ〜ここにカーストがあるんだなと実感。同じカースト同士でしか結婚はできないらしい。
ただ、カースト制があるおかげ!?で、職に就くことができる。位、身分によってできること、していいことが決まっているので、その人たちがいないと生活は回らない。例えば、肉を切る人。これは、この位の人たちしかできないので、その人たちには肉を切る仕事が必ずある。つく仕事があるということ。
知れば知るほど、奥が深い。カースト制がなくなり、みんな平等になればいいのになーなんて、簡単なことではない。今、カースト制がなくなったら、ここの人たちの生活は回らなくなることが目に見えている。現状のままがいいのか、カースト制がないほうがいいのか…